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中学生においてキャリア教育が必要な理由と実践方法

目次目次

    キャリア教育とは、子どもたちや若者がキャリアを形成していくために必要な知識や能力などの育成を目指す教育のことです。グローバル化や情報化といった外部環境の変化が大きい現代で、中学生にもキャリア教育の必要性が高まっています。中学校のキャリア教育では、職場体験や総合学習などの学習を通してキャリアについて学んでいきます。中学生のうちから、自身のキャリアについて深く考えることは、将来を見据えることにもつながります。

    キャリア教育とは

    キャリア教育とはどういった教育を指すのでしょうか。

    キャリア教育の意味

    中央教育審議会はキャリア教育を“一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育”と定義しています。

    キャリア教育は、子どもたちや若者がキャリアを形成していくために、必要な知識や能力などの育成を目指す教育のことです。

    職業教育との違い

    キャリア教育と似た言葉として職業教育があります。職業教育は、特定の職業に対する専門性を磨くために必要な知識、技術、能力を育てる教育であるため、専門性の深さが異なります。そのため、キャリア教育の中に職業教育が含まれます。

     

    引用:今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について|中央教育審議会

     

    中学生にキャリア教育が必要な理由

    キャリア教育が必要な理由として経済産業省は3つを定めています。

    将来を考えるきっかけにするため

    グローバル化やインターネットの普及により環境変化が進み、若者に求められる知識やスキルも高度になってきています。また、経済の悪化や雇用形態が多様化したことにより、正社員として採用される大学生の数も減少傾向にあります。そのような背景から、学校教育から社会への移行がスムーズになるように中学生のうちから将来を考え始めることが大切になっているのです。

    「なぜ学ぶのか」を学ぶため

    現代の子供たちは学習内容と社会との関わりが持てずに、学習意欲が低下していると言われています。高学歴化が進んでいるなか、なぜ勉強しなくてはいけないのかを理解している子どもたちは少数です。そこでキャリア教育を通して、様々な仕事や職業の基礎が、学校の勉強であり学習であるのだと学ぶ必要があるのです。

    自立できる力を身につけるため

    グローバル化や情報化などの社会の変化において、日本の職業界の構造や雇用システムに変化をもたらしました。また、子どもの身体の早熟傾向に対し、精神的・社会的側面の発達が追いついていないのが現状です。そうした背景から学校教育では、社会人として自立した人材を育てることが求められており、中学生にもキャリア教育が推進されているのです。

     

    引用:キャリア教育支援ガイドブック 経済産業省

    キャリア教育で身につく力4つ

    キャリア教育において4つの能力を身につけることを目標としています。

    1.人間関係形成・社会形成能力

    1つ目の「人間関係形成・社会形成能力」は、自他の立場を理解し、協働しながら社会に働きかける力を指します。他者の個性を理解する力だけでなく、コミュニケーションスキルやリーダーシップなども含まれます。この能力は多様化が進む現代社会において、他者を理解しつつ協働していく力の基本とされています。また、人と社会との関わりは、自らの成長のうえでも気づきをもたらし、影響を与える存在です。

    2.自己理解・自己管理能力

    2つ目の「自己理解・自己管理能力」は、自分がやりたいことや、できることについて肯定的に理解し、主体的に行動しつつ進んで学ぼうとする力を指します。この能力は、キャリアを考える際や人間関係を構築する際に基盤となるものであり、常に深め続けることが必要な力です。また、変化の激しい現代社会のなかで他者との協働が求められており、より一層自己中心的な考えを持たずに自分を律する力が必要となっています。

    3.課題対応能力

    3つ目の「課題対応能力」は、課題を発見してから解決まで、分析や適切な計画を立てながら対応できる力を指します。この能力は、自分がやらなければならない物事に自主的に取り組むために必要な能力です。また、グローバル化や情報化に伴って、従来の価値観にとらわれずに適切な情報を取捨選択するために必要となります。

    4.キャリアプランニング能力

    4つ目の「キャリアプランニング能力」は、働くことの意味を理解し、様々な情報を適切に選択しながら自らキャリア形成を主体的に判断していける力のことを指します。この能力は、職業上のキャリアだけでなく人生のキャリアを考えるうえでも用いられるため、生涯にわたって必要となる力です。

    キャリア教育の実践方法

    中学校において受けられるキャリア教育の種類はいくつかありますが、代表的な学習について紹介します。

    職場体験

    多くの中学校では、中学2年生になると地域の企業などに訪問し業務を体験する学習が行われます。生徒が直接働く人々と接し交流することで、働くことの意義や学ぶことの大切さを理解できるようになります。また、学ぶことの意義が分かれば、主体的に進路選択のための情報収集や意思決定を行うようになるなど、学校生活へも好影響があるため、職場体験は重要な学習として位置づけられています。中学生にとっては職業を体験できる貴重な機会です。職場体験では沢山の学びを吸収しましょう。

    総合学習

    総合学習は各中学校にて内容が委ねられており、各地域の特色を生かしたボランティア活動や社会体験活動といった授業が実施されています。総合学習の目的としては、学習指導要領で定められている三つの柱から以下のように定義されています。

     

    ・どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るか

    ・何を理解しているか何ができるか

    ・理解していること・できることをどう使うか

     

    引用:今、求められる力を高める 総合的な学習の時間の展開 中学校編 文部科学省

    教科

    キャリア教育は各教科と密接に関わっており、結びつけることでより質の高い教育活動が可能です。以下のように中学校の各教科の内容と各能力は関係しています。

     

    引用:中学校キャリア教育の手引き 第3章第3節|文部科学省

    道徳の授業

    特別な教科として道徳が中学校の教育課程にありますが、道徳の授業もキャリア教育の1つです。学習指導要領によると、道徳の授業の目標は、“よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方についての考えを深める学習を通して道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。”とあります。

    自己理解・他者理解を学ぶ授業や社会や自然環境との関わりについて学ぶ授業が実施されます。

    中学生のうちからキャリア教育を学ぼう

    中学生にもキャリア教育が必要な理由や、キャリア教育の実践方法について紹介しました。これまではキャリアについて考えることはもう少し先のことと思っていたかもしれませんが、中学校教育のなかでもキャリア教育を学ぶ機会があります。ぜひ中学生のうちからキャリアについて考えてみましょう。

     

    そこでおすすめなのが、中高生向けの教育プログラム「はたらく部」です。

     

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    さらに、全国から参加する仲間や社会人と交流を通して、多様な価値観を持つ人と出会い、人生の幅を広げるきっかけが沢山あります。

     

    はたらく部のコーチは、起業家や会社員、公務員やスペシャリストなど、第一線で活躍する現役社会人が務めます。多様な働き方をするコーチのもとで様々な刺激を受けながら学ぶことで、自分らしいキャリアについてイメージを固めていけるでしょう。

     

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    この記事を書いた人

    はたらく部LOG編集部

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